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フットボール戦略論

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2013/05/25 J1 13節 セレッソ大阪 v 名古屋グランパス




  セレッソ大阪
2 - 1
  名古屋グランパス

57   エジノ
67   柿谷
90+1   ケネディ


  クルピ監督
「今日のゲームは、両チームの特長がはっきりと出た試合だと思います。セレッソはグラウンダーでパスをつなぐことを基本として、その中でドリブルであったり、ワン・ツーであったり、そういったコンビネーションを存分に出していたと思います。名古屋さんはフィジカルの強さを生かした空中戦というところが、はっきり出たと思います。そういったゲームの中で決定機をしっかりと決めたセレッソが、勝利に値するゲーム内容を見せていたと思います。」
C大阪公式

 
スコイトビッチ監督
ケネディ先発について 「彼をベンチに置いた方が勝てるということですか? そうではなく、我々の攻撃のところに問題があります。全体として前の選手が見えていない、前を向くことができていないですし、局面での戦いに勝てていないということです。」
名古屋G公式



■ セレッソ大阪の先制点のシーン「縦の崩しと三列目からの飛び出し」


①中盤でボールを持ったシンプリシオが、縦パスを入れると同時に前へ走り出す。これに対し山口が下がってボールを受け、それに対し阿部がチェックに行く。



②クサビとなった山口阿部を背負いながらも、走り込んできたシンプリシオにしっかりパスを繋ぐ。ここでダニルソンがマークを外したことで闘莉王が対応のため前に出ることとなる。




③そこで折り返しのボールを受けたシンプリシオはそのまま前のエジノへパスを預け、



④ここでも前に飛び出していく。これにダニルソン闘莉王は対応できず、ダニエルエジノシンプリシオの二人を対応する状況に。





⑥この結果、エジノの前にシュートコースが生まれ、リーグ戦初ゴールが決まった。このシーンではシンプリシオの精力的な走りこみが得点に繋がったのだが、セレッソはこういったプレーを意図的に行なっていると思われる。先日の鹿島アントラーズ戦でも同じように山口が走り込み得点を演出したように、一見無駄に見える走りこみも、こうして分析することで有効性が見えてくる。


またグランパスに関して言うと、このように後手を踏んだ守備が続くようでは以前のように上位に進出することは難しいだろう。



■ 柿谷の追加点のシーン「絶妙の抜け出し、トラップそしてシュート」


最後に柿谷のゴールシーンを紹介。枝村の強めの浮いたパスをあっさりと左足外側のつま先でコントロールし、そのまま体勢を崩さずシュートへ繋げた一連の動作は全てが完璧だった。


■ セレッソ大阪 柿谷曜一朗の過去の得点シーン
2013/05/22 ナビスコ杯 7節 鹿島アントラーズ
2013/04/13 J1 6節 大宮アルディージャ

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