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2013/04/21 EPL 34節 トッテナム v マンチェスターC



  トッテナム 5th
1 - 3
  マンチェスターC 2nd

05   ナスリ
75   デンプシー
79   デフォー
82   ベイル


  ビラス・ボアス監督
「チームのファイティングスピリットをたたえなければいけない。前半は自分たち本来のレベルにはなかった。それを後半に変えることができたね。劇的に変わったよ。この結果を得るため、選手たちはよくやった」

「とても大きな結果だ。シーズンが終わるまで、これにどんな意味があるかは分からない。おそらく、最後まで競争は続くだろう。とにかく、我々が勝ったことが大事だ。来週、アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドと対戦するね。我々はできるだけ多くの勝ち点を取らなければいけないよ」
Goal.com

  マンチーニ監督
「この試合を落としたことが信じられない。80分にわたってこちらが試合をコントロールしていた。2点目を奪うチャンスはたくさんあったのにね。ただ、サッカーはこういうものだ。試合を決めきれないでいると、今日のようなことが起きることもある」
Goal.com

■ プレミアリーグの5位と2位の上位対決は残り15分でトッテナムが3点を取り逆転勝利という非常にエキサイティングがゲームとなった。この展開の中で両チームに何が起こりこの結果になったのか。この理由としてマンチーニビラス・ボアスの監督采配の差が出たというのが個人的な考えだ。


先制を奪ったマンチェスターCのゲームコントロール


マンチェスターCは開始から前がかりのトッテナムに対して効果的な速攻を仕掛け、テベスの右サイドでのボールキープからミルナーのマイナスのクロスを送ると、そのボールをエリア内でフリーのナスリが冷静にシュートを放ちあっという間に先制。


対するトッテナムはその後もウォーカーのオーバーラップやデンプシーの裏を狙う飛び出しでゴールを狙うが、マンチェスターCがしっかり守り抜き、思ったような崩しはできなかった。


このような時間は60分あたりまで続き、
少なくともここまではマンチェスターCは中盤の守りも固めてトップ下のベイルに仕事をさせなかった。


差が出た修正能力


そこで先に動いたのがビラス・ボアスだった。60分にシグルドソンに替えてホルトビー、さらにパーカーに替えてハドルストン、71分アデバヨールに替えデフォーと10分間で一気に3枚を変え勝負をかける。


これによってホルトビーが中央に入り、デンプシーが左、ベイルが右サイドにポジションを変えた。これによってトッテナムの攻撃の核であるベイルの前にスペースができそこを上手く有効活用した事でチャンスが生まれ逆転勝利に成功することとなった。


マンチェスターCのマンチーニ監督はこの対抗策に対して有効な策を示せなかった。アグエロシルバという攻撃の核を欠き、さらにミルナーが負傷したことで後半からコラロフを出さざるを得なかったことは仕方なかったのかもしれない。


しかし失点後も闇雲に攻めるのみだった事や、交代策も示せずに3失点後に交替カードを切ったことなど有効だったとは言えない。


この辺りが今季もチャンピオンズリーググループステージ敗退、そしてリーグ戦でもマンチェスターUに大差を付けられている大きな理由ではないだろうか。この辺りにあと少しの粘りがあればだいぶ変わってくる気がするのだが。。

【フットボール戦略論】

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