リバプール 7th
2 - 2
チェルシー 3rd
26
オスカール
52
スタリッジ
56
アザール
97
スアレス
ベニテス監督
「もう少しで勝ちだと思っていた。しかし、(アディショナルタイムが)6分もあるとは驚いたよ。ルールは非常に明白だ。6回の交代があれば、アディショナルタイムはだいたい3分だ。4分というときもある。ただ、6分はあまりないね。ましてや6分45秒となると、そう見られないよ」
Goal.com
■
チェルシーチェルシーは
トーレスが相変わらず機能せず、
オスカール、マタ、アザールらの二列目の選手もリバプールの大柄な守備陣に体を張って止められてしまい、チャンスは少なかった。
得点に関しても
マタの右コーナーキックを
オスカール、そして
スアレスのハンドで得たPKを
アザールと流れの中での得点はなく、結局6分のロスタイムの中で追い付かれ勝ちを逃してしまった。
今季は
ベニテス監督就任後のここまでに、サウサンプトンとレディング戦では2点差を追い付かれドロー、ニューカッスル戦では勝ち越しておきながら逆転されるといった前例があった。この辺りの後半に追い付かれるという勝負弱さがリーグ戦で上2チームに勝ち点を離された原因のひとつだ。
リバプール
対するリバプールもこちらも小柄な前線の選手が大柄な
Dルイス、
イバノビッチ、
ミケルらに阻まれ、
コウチーニョにこれまでの精彩が見られず
スアレスとの連携もなく前半で交替となってしまった。
こうした中で後半から入った
スタリッジはチェルシー守備陣をかき回し1得点1アシストと仕事をしてみせた。特に1点目は完璧なカウンター攻撃だったので紹介したい。
■
リバプール ワンタッチでのパス繋ぎからのゴールシーン①最終ラインの
キャラガーからロングフィード
②このパスに
ダウニングが走り込みこのボールに対し
③
Dルイスと
バートランドの間をワンタッチで通すパスを送る。
④こうして
スアレスはゴール前フリーで前を向ける状態に。
ラミレスも急いでチェックに行くが・・・
⑤
スアレスもワンタッチでパスを出す。これによってセンターバックの
イバノビッチの
スタリッジに対するマークが甘くなりフリーにさせてしまう。
⑥さらに上手いのがちょうど
イバノビッチを越え、かつ
チェフも飛び出せない高さの浮き球を出す
スアレスの精度の高いパスである。
⑦こうして
スタリッジはフリーでシュートを打つことができた。
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別角度から①
キャラガーが持った時点で
ダウニングはサイドの
バートランドの裏へ走り始めている。
②それに合わせてタイミング良くパスを出す。こうして
Dルイスはサイドに釣り出されたことで、この後に前の
スアレスがフリーで前を向けた事にも繋がってくる。
③ボールを貰った後にこの体勢からパスを出した
ダウニングのプレーが一番のポイントだった事は間違いない。
この辺りの
ロジャース監督の後半の修正能力は流石で、今季は何度もこういった采を見せてきたのは事実である。しかし
スアレスがいるからこそなんとか踏みとどまっているという現状も確か。
その
スアレスが
イバノビッチへの噛み付き行為により、10試合の出場停止処分(4月27日)となってしまった。ここをどう乗り越えて来季に繋げられるかが手腕を問われるところになりそうだ。
【フットボール戦略論】