しかしそれでもハルの最終ラインからの組み立てに対し、前線が連動してチェイスし自由なビルドアップを防ぎ攻撃は続く。13分に左サイドから
アザールが切り込み中へパスを送ると、受けた
デ・ブライネがエリア内へ縦パスを出す。このボールに
オスカールが抜け出しシュートを放ちここで先制点を得る。その後もポゼッションで圧倒すると、25分には
ランパードが正面からの無回転フリーキックを突き刺し追加点をゲット。(リーグ通算204ゴール目)
こうして2点をリードしたチェルシー。後半序盤に
シュールレ、ルカク、Vヒンケルと新加入選手を試す余裕も見せ
モウリーニョのホーム、スタンフォード・ブリッジでの無敗記録を伸ばす開幕戦勝利を飾った。
■ チェルシーの先制点のシーン「アザール、デ・ブライネ、オスカール、三人の流動性のある攻撃」
①左サイドでボールを受けた
アザールはサイドスペースをハル守備陣に消され後ろのスペースへ迂回する。そこで中央にいたハルの
メイラーは
ランパード(画面最右)へのパスコースを消すため前へ出る。
②
メイラーが前に出たことでバイタルエリアにスペースができた。ここで
デ・ブライネがそのスペースに走り込む。この場面で
ブレイディ(画面最右)が
デ・ブライネにマークに行く(あるいは
ブレイディが
ランパードに付き、
メイラーが
デ・ブライネへ)必要があった。しかし2人のチェルシーの選手に対するマークは曖昧で、
③
アザールから
デ・ブライネにパスが通されてしまう。そこでセンターバックの
チェスターが代わりにチェックに行くことに。
④しかし今度は前に出た分、そのスペースが空いてしまう。そこに
オスカールはしっかり走りこみ、
デ・ブライネも冷静にパスを送る。
⑥こうして抜けだした
オスカールがシュートを決め先制に成功した。昨シーズンからプレーしていた
アザールと
オスカールに加え新加入の
デ・ブライネも加わり二列目の選手たちで崩したゴールだった。
ハル
前半圧倒された昇格組のハルは、60分からトッテナムから獲得し合流したばかりの
ハドルストーンと
リバモアを
メイラーと
グレアムに替えて起用。2人をセンターハーフに置き
サグボをトップ、
コレンをトップ下、
ブレイディを左に出し中盤の安定を図る。しかし2点リードし、リスクを負わないチェルシーを前に得点を奪うまでには至らず敗北した。
■過去の分析試合