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フットボール戦略論

欧州サッカーを中心に戦術・得点シーンを画像で解説


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2013/08/17 BUNDES 2節 フランクフルト v バイエルン




  フランクフルト
0 - 1
  バイエルン

13   マンジュキッチ


  フェー監督
「戦術面では、我々はあまりボールを支配しようとは考えていなかった。そしてバイエルンは実際に試合を支配していたよ。1−0となってもそれが変わる事はなかった。しかしあのゴールだ。非常に良い時間帯で入ったし、正しいゴールであったにも関わらず、線審はそれとは反対のジャッジを下してしまったんだよ。加えてあの明らかなPKの場面だ。不利な扱いを受ければ、勝ち点なんて手に入るはずがないさ。」


  グアルディオラ監督
「代表戦の後の試合というものは、いつだって難しくなってしまうものだ。僅か2・3日しか一緒にトレーニングできないのだから。試合をコントロールしていた事には満足している。前半ではグラードバッハ戦と同様に、多くのカウンターを許していた。今日の試合では、うまくコントロールできていたよ。」
ザマーSD
「マルティネスはどこかに行っていたらしいんだ。スペインサッカー協会に関しては、全く理解に苦しむね。厚かましいし高慢だ。おそらくティアゴはシドニーかメルボルンにもで行っていたのだろう(実際はエクアドル)。選手達は最終的に戻って来てとても嬉しく思っているよ。あちらのサッカー協会とのコミュニケーションは壊滅的だ。招集は遅いし、復帰時期の連絡も遅い。こんなんじゃあ、一緒になんかやってられないよ。」kicker公式


  フランクフルト


前半始めにが切り込んでのシュートはあったものの、先制を許してからはバイエルンのビルドアップやパス回しに対しズルズルと下がるシーンが多く、押し込まれる展開が続いた。それでも前半終了間際にコーナーキックからマイヤーがヘディングで合わせ同点に追いついた、かと思われたがオフサイドの判定に終わる。


後半もなかなか攻め込めずにいたが、70分過ぎからローデに替えロゼフナルシュベグラーに替えセロッツィに替えラキッチと立て続けに昨シーズンの主力を一気に下げて勝負に出る。するとこれが功を奏しバイエルン相手に押しこむ時間が続いたが、ゴールを割ることは出来ずに惜敗。ヘルタ・ベルリン戦の1-6に続き開幕2連敗となった。


  バイエルン


前半早々にマンジュキッチの得点で先制したバイエルンはそのままハーフコートゲームで押し込み前半を終了。後半もポゼッションで圧倒するもなかなか崩してシュートまで行けない状態が続いた。そこでグアルディオラ監督はシャキリに替えてチアゴを投入し状況を変えようと試みるが、状態は変わらず。


70分過ぎにはミュラーに替えてロッベンを送り出したが、ここでもフランクフルトの3人交替のほうが作用は大きく、結局追加点は入らなかったが、先制点がそのまま決勝点となり開幕2連勝を飾った。


この日のバイエルンはパスを繋ぐ意識が強く、ポゼッション率は7:3と圧倒したが、シュートまでの崩しにこだわり過ぎたことが追加点の生まれなかった原因かもしれない。それに関連してシュート数のデータを分析すると、総シュート数15本で、枠内シュート7本中4本がエリア外からのものであること、さらに枠外シュート6本がエリア内からのものであることがわかった。


つまりこれは、パスを繋ぎシュートコースを限定されてから打つより、その前の段階で打ったほうがより確実に枠内へシュートできる状況であるという意味ではないだろうか。この辺りが崩しながらも得点できなかった理由か。


バイエルンの決勝点 サイドでの数的優位と二列目からの飛び出し




①まずGKのトラップのクリアボールを拾ったバイエルンが前へ繋ぎ、そのボールを受けたラームが前へ仕掛ける。そしてミュラーラームの後ろを周り、右サイドから走りこんでいく。



②この動きに対し、フランクフルトのローデラームの右へのパスを予想しミュラーへチェックに行く。



③しかしラームは中のスペースが空いたことで、逆にカットインする。そこで再びラームのチェックに行くローデ



④中へ入り込んだラームだが、ここでローデが食いついてきたことを確認。そのタイミングで右サイドでフリーのミュラーにパスを送る。この時にエリア中ではマンジュキッチに対してサンブラーノがしっかりマークに付いている。



⑤しかし、二列目からシャキリがニアサイドへ走りこんでくるのをサンブラーノが一瞬のルックアップで捉えたことで対応に出る。



⑥その結果、ミュラーのクロスに対しニアは対処出来たがマンジュキッチをフリーにしてしまい、



⑦ボレーシュートを決められてしまった。この場面のバイエルンは、まず1、右サイドでの数的優位を上手く活かしたこと。さらに2、シャキリが二列目からしっかりニアに走りこんだこと。この二つの要素が得点に至る上で大きかったように思う。特に右からの崩しはバイエルンの得意パターンで昨シーズンのシュツットガルト戦でも同じような崩しを見せていた。


バイエルン

■最近の分析試合
2013/08/09 BUNDES 1節 バイエルン v ボルジアMG
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