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2013/04/24 UCL 準決勝 1Leg ドルトムント v Rマドリー




  ドルトムント
4 - 1
  Rマドリー

08   レバンドフスキ
43   ロナウド
50   レバンドフスキ
55   レバンドフスキ
67   レバンドフスキ


  クロップ監督
「ドルトムントはアンビリーバブルなチームだ。マドリーは厳しい相手だ。強くて速い。そしてカウンターは脅威だね。我々は最初の25分で素晴らしかった。後半の我々はロビン・フッドのようだったよ」

「シャビ・アロンソは素晴らしい選手だが、マリオ(・ゲッツェ)がうまく対処したね。」
Goal.com
  モウリーニョ監督
「選手たちの多くは良いプレーができず、良い夜ではなかったと思う。ミスを犯してはならない試合だった。クラブレベルでは世界で2番目に重要な試合だからだ」
Goal.com

■ ホームのドルトムントが自らのサッカーを貫き通し快勝。しかもエースのレバンドフスキが4ゴールを挙げる文句なしの勝利だった。対するRマドリーは前半こそ1-1で折り返したものの、後半3失点を許し厳しい立場となってしまった。


ではRマドリーは何故大量失点し、得点も1点に留まってしまったのかを考えてみたい。


まず守備に関して言えば、モウリーニョ監督も語っている通りRマドリーの失点はミスによるものであり、個人的には少なくとも2失点は防げたように思う。特に相手の得点源はレバンドフスキだとわかっていたのにもかかわらず、エリア内でマークが甘かったのでは流石に失点を防ぐのは厳しい。


Rマドリーにも事情はあった。右サイドバックのアルベロアが負傷離脱中のためその代役に本来はセンターバックのSラモスが入り、センターバックにはペペが起用されたのだ。


こうしてヴァランペペがセンターバックとしてコンビを組むことになったが、1失点目はペペレバンドフスキに完全にマークを外され、2失点目はヴァランレバンドフスキをフリーにしてしまい失点を許す。


更に3失点目もペペレバンドフスキの巧みなボールタッチによって交わされゴールを許している。これを見るとSラモスがマークに付いていれば防げたのでは、、、という気持ちにどうしてもなってしまう。


では失点は許してしまったのは仕方ないとして、攻撃面ではどうだったかというと、これも上手く機能しているようには見えなかった。前半こそ同点で折り返したものの、得意の速攻で1点奪っただけで、攻撃の組み立て時はトップ下に入ったモドリッチが下がってボールを受けに来る場面が目立った。


起点となる位置が下がると、相手のプレッシングが激しいため常にゴールに背を向けて受けなければならなくなる。こうなると後ろにボールを下げるしかなくなり、バックパスを選択すると起点となる位置が更に下がりプレッシングを受ける。


そしてボールを受けたアロンソケディラは状況を打開しようと前線へロングパスを送るが、コースを塞がれていることもあり精度は低く相手ボールとなってしまっていた。Rマドリーにはこうしてアウェイでも下がってカウンター重視という戦術をとらずに真っ向勝負に出たものの返り討ちにあってしまった。


こうなった理由として本来なら左サイドに入るディ・マリアが家族の出産の為、当日の現地入りとなった事も挙げておかなければいけない。ディ・マリアは前を向いてドリブルで守備陣を切り裂く事ができるだけに、先発メンバー入り出来なかったことは攻撃の連携という面で大きなポイントだった。


一方、ホームで勝利を収めたドルトムントはいつものようにラインを高くし、全体をコンパクトに保ちながら中盤の激しいプレスで相手に自由にボールを回させないというサッカーを90分貫くことが出来た。このプレッシングの持続は勢いがある若い選手を揃えたチームだからこそできるものであると改めて感じた。


そして4得点を奪ったレバンドフスキは文句なしの出来だった。Rマドリーの選手の対応に問題があったのも確かだが、それ以上にレバンドフスキの巧さと調子の良さが伺える試合だった。セカンドレグでも間違いなくRマドリーの脅威となるだろう。

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