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フットボール戦略論

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2013/10/01 UCL 2節 マンチェスターC v バイエルン



  マンチェスターC  
1 - 3
  バイエルン 

07   リベリー
56   ミュラー
60   ロッベン
80   ネグレド


 ペジェグリーニ監督
「我々のプレーは非常に悪かった。一方でバイエルンは、いつもどおり良いプレーだった。我々は、彼らからレッスンを受けたよ。こちらは十分な時間、足でボールを扱うことがなかった。異なる戦い方だったと思う。相手はボールを支配した。それと戦うために変えることはできないと思ったんだ」

「私は試合の前後に、たくさんのことを考える。可能な選択肢だった。しかし、私はこれが最適な戦い方だと思ったんだ。選手たちとこれについて話し合うことにするよ。どの試合も非常に大事だ。この試合は、我々がどのようなレベルでプレーしているのかを確認する上で大きな試合だった」

 
グアルディオラ監督
「彼らは昨シーズン、3冠を達成したチームだ。これまでやってきたことを、高いレベルを保ちながら続けている。私は素晴らしい仕事をしたユップ(・ハインケス前監督)の後を継いだ。私のアイディアをそこに加えることで、可能な限りベストなサッカーを実現できればと思っている」

「改善の余地はあるが、良いプレスができているし、ゲームをうまく組み立てている。アウェーで高い支配率を維持できたのは素晴らしい。ホームでの試合に不満はないが、もっと良くならなければね。たぶん、徐々にそうできるようになるだろう」

「マリオ(マンジュキッチ)は我々にとって最も重要な選手の一人だが、今日はどちらかと言えば、サイドにも動き、前線に飛び出す選手が欲しかった。トーマスはよくその役割を果たしてくれた」

 「そうだね…。彼(ラーム)の本職が右サイドバックだというのは知っている。世界最強の右サイドバックの一人だ。しかし、今日のポジションで非常に良いプレーを見せている。負傷者が復帰したら、本職に戻ることになるだろう」

「ただ、今はボランチとして重要なんだ。まず、彼はボールを失わない。それに、ものすごくインテリジェントで、守備でも貢献する。今日の試合で彼の活躍に触れないことなどできないだろう」

  マンチェスターC


バイエルンに3点を奪われての敗戦となったシティ。ペジェグリーニ監督とグアルディオラ監督という今季就任した新監督同士の対戦となったこの試合は、思っていた以上の差が付きホームのシティが敗れることとなった。


シティは開始からバイエルンに優位にゲームを進められると、その流れのまま先制点を奪われてしまう。この展開に対して、マンチェスターCは引いて守ることしかできず苦境に立たされた。特に、ボールを奪ってもロングボールをトップのジェコに当てるか、裏へ走るアグエロに出すかのみの単調な攻撃が続いた前半は為す術なしだった。


それでも点差は1点のみで、後半の出方次第ではまだチャンスは十分にあったとも考えられるかもしれない。しかし後半もその流れは変わらず、56分、60分と立て続けに失点。しかも1点目はクリシー、2点目はフェルナンジーニョの判断ミスであり、どちらも防げた失点だった。攻撃もJナバスの縦への単独突破からのクロスばかりで、前同様バリエーションを欠く。


こうしてその後も完全にバイエルンペースが続いたため、ここでペジェグリーニ監督はアグエロに替えシルバナスリに替えミルナーと2枚替えし、その前のジェコネグレドの交代も合わせて3枚の交代カードを使い切る。


その成果もあってか、シルバのボールキープによって相手陣内でボールを持つ時間が増え始め、Jナバス→シルバ→ネグレドとスペイン人トリオの連携で、1点を返すことには成功。しかし反撃はそこまでで、現状では完成度の高さを見せつけられる結果となってしまった。 



  バイエルン


リーグ戦に引き続き、ラームを中盤の底に置いたことで安定感が増したバイエルン。前半開始から圧倒的なポゼッションサッカーでゲームを支配しリードすると、終盤にはシュバインシュタイガーロッベンを下げる余裕も見せ完勝した。

先制点のリベリのシュートシーン


右サイドからサイドチェンジのパスを受けると、この位置からミドルシュートを放ち先制点を挙げたリベリー。ビッグマッチでも冷静に決めてくるこの男は流石だ。


2点目のシーン ダンチのダイアゴナルのロングパスとミュラーの抜け出し


①敵を陣内に押し込んだ状態で、ダンチが狙いすましたロングパスを対角のミュラーへ通す。



②このパスに対してクリシーの対応はおろそかで、あっさりミュラーに抜けだされる。そのミュラーハートを交わして難なく追加点を奪った。


3点目のシーン 隙を逃さないボール奪取とロッベンの個人技


フェルナンジーニョは後方でボールを持つと、無理やり中央からの打開を試みる。そこでミュラーはすかさずボールを奪い、一気に前に運ぶ。



②慌てて戻るシティ守備陣。しかしバイエルンの守→攻の切り替えも早く、右サイドから走りこむロッベンにパスが通る。



③ここに対してはナスタシッチが立ちはだかるが、ロッベンは巧みなステップで左に切れ込む。と見せかけ、相手の重心が左へ傾いた瞬間に右へ流れ利き足の左でなく、右足でシュートを放った。このニアサイドへのシュートに対してハートも反応するが届かず、決定的な3点目が決まった。


■過去の分析試合
バイエルン
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