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フットボール戦略論

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2013/10/01 UCL 2節 アーセナル v ナポリ



  アーセナル 
2 - 0
  ナポリ 

08   エジル
15   ジルー


 ベンゲル監督
ー今季これまでのベストパフォーマンスだったか 「そう思う。特に前半はね。技術的に良いペースでプレーしていた。前半は際立っていたし、後半は成熟していたね。注意深く戦うことができた。全体的に、とても良い試合ができたと思う」

「前半は本当にすごかった。ファンタスティックだ。すべてがそこにあったね、総体的な技術、個人としての技術、フィニッシュ…。ゴールを挙げるまでに時間かかってしまうと少しメンタルに影響があることもあるが、彼は良くやった」 Goal.com


  ベニテス監督
「序盤で敗北が決まった。あの2ゴールがすべてを変えたんだ。それから難しくなった。イングランドのチームが力強いスタートを切ることは分かっていたんだ。だが、ミスをしてしまい、彼らがゴールを奪った。彼らがいかに速くボールを動かしてくるかは分かっていたが、序盤の我々は常に出遅れていたよ。それが違いとなった。そして挽回は難しくなったんだ」

「イグアインは重要な選手だ。彼がいれば、違うプレーになっていたことは確かだよ。だが、(ゴラン・)パンデフを起用したときだって、我々は勝ってきた。繰り返すけど、我々はミスを犯した。それが経験不足によるものかどうかは分からないが、とにかくミスを犯した。こういったチームを相手に挽回するのは難しい」Goal.com



  アーセナル


1節のマルセイユ戦に勝利して臨んだ、ホームでの2節のナポリ戦。結果的に2-0と順当に勝利し2連勝を飾ったアーセナルが、どのような試合を見せたのか検証していく。


先発メンバーは4日前のサンダーランド戦(3-1)からジェンキンソンが抜け、メルテザッカーが入った以外は同じメンバー。ちなみに、サーニャがセンターバックから本職のサイドバックに移ったということになる。


試合展開を見ていくと、前半15分以内に2点を奪うという、うまく行き過ぎたといっていい立ち上がりの攻撃で、試合は決まってしまったと言ってよいだろう。特に、ナポリの最終ラインに対しての立ち回りは完璧で、高めに陣取ったナポリのサイドバックの裏を突いた攻撃がハマった。


先制点のシーン「最終ラインの選手を引き出す連携」


ここでは開始早々の3分の得点シーンを見ていく。


①まず右サイドでボールを持ったサーニャに対し、ラムジーが近寄っていく。そしてサイドバックのスニガを引きつけた上で、空いたスペースにジルーが走り込み、サーニャはそこにパスを出す。



②パスを受けるジルーに対して、ブリトスがチェックに行く。しかしラムジーはその間にサイドライン際から入りこみ、パスを受ける。ここでスニガはマークを離してしまった。



③パスを受けたラムジーはそのままフリーでPA内に攻め込む。ここでゴール前にはロシツキーが走り込むが、アルビオルメストがしっかりチェック。もし、ここでゴール前にパスを出していればブロックされていただろう。しかしラムジーは冷静だった。ファーからフリーで走り込むエジルへしっかりマイナスのクロスを出す。



④こうしてエジルは落ち着いて枠内にシュートを放つことができた。エジルは①の場面ではセンターサークル付近にいたが、そこから上がって来たということになる。ここには本来ベーラミがいるべきポジションである。しかしラムジーが抜けだしたため、そこにチェックに行かざるをえなかったのである。


8分の2点目も、ハムシクのパスミスからの流れではあったものの、同じように右サイドから切り込んだエジルが中のジルーにマイナスのパスで合わせるという得点パターンだった。その後も、エジルラムジーの右サイドでの連携を中心に、主導権を握り続けて前半を終えた。後半もその流れは変わらず、ホームで完璧な試合内容を演じて勝ち点3を挙げた。




  ナポリ


敗戦したナポリは為す術がなかった。開始からアーセナルの前線からのプレッシングと奪われてからのポゼッションサッカーに苦しみ、ズルズルと引き下がって2失点。後半途中からは、何もできなかったワントップのパンデフに代わりメルテンスを投入。その後は、全体が多少前からチェックに行くようにはなったが、パスで揺さぶられ引き下がってしまう。


さらにシュート13本を放ちながらも枠内1では厳しい。特にパンデフはシュートを放っておらず、負傷で出られなかったイグアインの欠場が直接的に響くう形となってしまった。


■過去の分析試合
アーセナル

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