バイエルン 6-1
リール
05
シュバインシュタイガー
18
ピサーロ
23
ロッベン
28
ピサーロ
33
ピサーロ
46
Sカルー
66
クロース
バイエルン攻撃陣がリールを圧倒し大量得点差で勝ち、リールは4連敗でGL敗退が決定。実力差に加え、勝ち点差の関係からモチベーションの差がはっきりと出た展開となった。
この試合で先発メンバーに選ばれハットトリックを決めてみせたピサーロ。今日はそのピサーロの特徴を存分に発揮した試合だったといっていいだろう。そこでどのようにバイエルンがリール守備陣を崩したのか見ていきたい。
基本的にこれまでのバイエルンにはゴメス、マンジュキッチといったパワーと高さを生かした正統派のCFと言われるタイプの選手を最前線に置いてきた。それに合わせて中盤ではクロースやミュラー、サイドをロッベンやリベリが崩すことで決定機を作り出していた。
しかし今日の試合では、ロッベンやリベリが攻撃時に中に絞ってボールを受け、さらにピサーロも中盤に下がってマーカーを引きつけ、トップ下のミュラーも合わせて4人が自由なポジショニングを取っていた。これによってリール守備陣を混乱させることに成功。三点目はその典型だったので下図を見てもらいたい。
バイエルンの3点目の場面① ピサーロが下って前へパスを送り、リベリが前でボールを受け、ロッベンが左へ流れる
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バイエルンの3点目の場面② リベリがピサーロへ戻し、DFは前へボールを奪いに出る
↓
バイエルンの3点目の場面③ それを交わすピサーロとともに走りだすリベリ この動きにDF二人が反応
↓
バイエルンの3点目の場面④ その結果ピサーロにフリーでシュートを打たせる結果となった
続き
そしてこの後も中にマークを引きつけてリール守備陣を混乱させた上で、大きく開いたサイドのスペースにラームが攻め上がりクロスを上げることで、多くの得点チャンスを生むことに成功した。
もちろんリュディ・ガルシア率いるリールというチーム自体ががサイドバックを積極的に上げるチームで、かつ守り切る展開ではなかった試合ではあった。なのでサイド裏を突かれるのは致し方ないとも言えるのだが、このパターンからラームが3アシストを記録した事実は、いかに有効にこの戦術が機能したかを物語っている。
途中出場となったクロースやシャチリも小気味よいパス回しとポジションチェンジを見せ、怪我人が出ない限りは独走しているリーグ戦も含め当分この調子は続くと見て良いだろう。
【フットボール戦略論】
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