柏レイソル
0 - 4
大宮アルディージャ
18
ノバコビッチ
45
高橋
54
ノバコビッチ(PK)
62
チョ・ヨンチョル
ネルシーニョ監督
「我々も立ち上がりは上手く入って、拮抗した展開だったが、相手は2度のチャンスを確実に決めて、我々は最後の部分で質を欠いた。」 「後半はビハインドがあることから、リスクを負っても攻めにいったが、オープンなスペースもあり、なかなかリズムを作れないままカウンター攻撃で、PKや運悪く相手の前にボールがこぼれて失点してしまい、3点目で試合の大勢は決してしまった。」
柏公式
ベルデニック監督
「柏がどう攻撃してくるかということは、しっかり分析できていました。マイボールになった時に、彼らが空けているスペースをいかに素早くカウンターで突いていくか、それが今日のテーマの1つでした。カウンターだけでなく、相手をテンポよく揺さぶり、マークをうまくはがし、彼らがうまく守備できないようにボールを動かせました。」
大宮公式
■ 完璧な勝利だった。柏レイソルが来週火曜日にACLのオーストラリア遠征を控えるため金曜開催となった試合は、アウェイの大宮アルディージャが完璧な試合運びで柏レイソルを4-0と粉砕。
レイソルの攻撃
敗れたレイソルは、堅いアルディージャの守備をこじ開けるために、高い位置を取るアルディージャのライン上に飛び出しの上手い工藤やクレオら前線の選手を貼り付け、裏を狙ったパスを入れた。
しかしアルディージャの最終ラインはボール保持時には高い位置を取り、レイソルがボールを保持して藤田や増嶋が上がってくるとしっかりラインを下げブロックを作り、上手くラインコントロールされた守備を前に攻撃は停滞。
アルディージャの対策
それに対しアルディージャは、守備からの早い切り替えで柏のサイドバックが上がった裏を突くカウンターと、そこからのズラタンとノバコビッチの高さと強さを生かした得点パターンが見事に機能する。こうして決定力の高さを見せつけ、相手の守備の欠陥を突くと同時に自分たちのサッカーを貫き通した結果、無敗記録を19試合に伸ばした。
この結果には、アルディージャがナビスコ杯で主力選手を温存しこの試合へ力を蓄えられたのに対して、レイソルはACLの貴州人和戦に今日の試合で出場した多くのメンバーが出ていた事も作用したように思う。レイソルは明らかに精彩を欠く場面が多く、足も重かった様に感じた。
■ 先制点のシーン
■ 3点目のシーン(PKの前)
どちらの場面も、レイソルの左サイドからパスを通し裏へ抜け出すことに成功している。ここで言いたいのはアルディージャの2トップの巧さについて。少なくとも先制点の
ノバコビッチ、3点目の
ズラタンのどちらもパスの前は2人のマークに挟まれている。
それにも関わらず絶妙のタイミング飛び出しマークを外すことができている。もちろんフリーでパスを通せている事も大きな要素ではあるが、アルディージャが守備に徹しても少ないチャンスで決めきれるのはこの2人の力が大きい。
【フットボール戦略論】