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2014/03/01 J1 1節 セレッソ大阪 v サンフレッチェ広島






  セレッソ大阪 
0 - 1
  サンフレッチェ広島 

71   塩谷

■王者広島に対し、C大阪はいかにして戦ったのか【戦術分析から勝敗のポイントを探る】


スポーツナビ+ブログ内の分析記事です

  セレッソ大阪


ポポヴィッチ監督
「試合展開も含めて、自分たちが予想していた通りの展開になりました。ただ結果だけが、自分たちが期待してなかったものでした。」
「戦う前から、タフな試合になるとわかっていましたし、我慢くらべになると思っていました。 プレー内容自体は悪くなく、ゲームを支配できた、コントロールできたと言うふうに思っていますが、最後のところの精度や、アタッキングサードに入ってから、もっと勇気を持って、自信を持ってゴールに仕掛けていくプレーって言うのが必要だったと思います。」C大阪公式


  サンフレッチェ広島


森保監督
「状況としては、アウェイの雰囲気の中、選手はやろうとしていることをチーム一丸となって最後までやり通してくれた。内容はどうであれ、この開幕戦を勝てるかどうかは大切。そこで勝利できたことが何より良かった。」
「チームとして一部の主力の選手だけがサンフレッチェのサッカーをできるというのではなく、チーム全体で誰が出ても我々らしいコンセプトの上で、攻守にプレーができるということを目標にしてこれまでやってきた。」 S広島公式

C大阪のビルドアップに対する広島の守備


①まず自陣で扇原が起点となり攻撃を組み立てたシーン。この時、前線に5人がいるC大阪に対して、広島の8人(5バックと2ボランチ)が守備についている状態で安定している。



②そこで山口柿谷は下がってボールを受けにくるが、青山柴崎はすぐさまそれに対応。




③しかし、柿谷がこれをスルーしたことで裏にボールが入るが、ここも千葉がいち早くボールをインターセプトし、攻撃の目を摘み取った。





さらに後半は、山口扇原の横パスに対しても、ボランチの柴崎が飛び込んでプレッシャーをかけて奪いカウンターに転じる。このシーン以外にも、中盤で奪ってシュートまで持ち込むシーンが数度見られ始めたのが後半途中からだった。



先制点のシーン「数的優位を作り出した広島の攻撃」



①まずは広島が自陣でパスを回しながら前線を押し上げて、塩谷がボールを受けたシーンから。ここでC大阪は4-4-2の布陣で、中盤サイドの南野が中へ寄って、中央のパスコースを消している。そこで塩谷は空いているサイドの山岸に縦パスを通す。



②受けた山岸に対して、C大阪の扇原丸橋がコースを消しにいく。そこで山岸は一旦、後ろの野津田へバックパスを出すが、そこに対して南野は距離を縮めていく。




③しかし野津田はそこですぐにリターンパスを出し、自らは前方のスペースへ走りこむ。



④パスを受けた山岸南野に詰められながらも後方へパス。そしてここで塩谷がフリーになったことでフォルランはチェックをかけにいくが、



⑤その分、青山が前方でフリーとなってしまう。そして塩谷はしっかりそこへパスを通す。



⑥こうしてパスを受けた青山に対し、次は扇原がチェックをかける。しかしそれによって、次は前方に走る野津田がフリーになってしまう。



⑦こうして相手のバイタルエリアへ入り込むことに成功した広島。



⑧その後は野津田から裏でパスを受けた石原が、相手に追い込まれながらも中へクロス。そして最後に走りこんできたのは、なんと最初に自陣で攻撃を組み立てていた塩谷だった。


このように相手の守備をうまく崩しながら数的優位を作り先制した広島。これが決勝点となり開幕戦白星を飾った。





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