サンフレッチェ広島
4-1
セレッソ大阪
17
高萩
20
青山
40
佐藤
50
石川
66
枝村
森保監督
「偉大な(ペトロヴィッチ)監督の後でチームを引き継ぎ、プレッシャーは正直ありました。ミシャさん(ペトロヴィッチ)がこのチームの基礎を作ってくれて、その後に宝物である選手を僕が見させていただいた結果、優勝を勝ち取ることができました。」
クルピ監督
「広島の優勝セレモニー中だが、皆さん会見場にいて良いのですか?(笑)。広島は優勝にふさわしいクラブで、リーグナンバーワン。素晴らしい完成度だ。」
■ この試合で勝利し、優勝を決めたサンフレッチェ広島。この試合はサンフレッチェが勝ってベガルタが負ける事が優勝条件。一方セレッソは勝てば残留という試合だった。勝たなければいけないプレッシャー中でも今日の試合はサンフレッチェの今季の持ち味を存分に発揮した試合だった。ではその持ち味とは何なのかを書いていきたい。
まず、守備の段階で両ウイングバックの
清水と
石川が下がって守りからきっちり入る。ここでボールを相手に持たせても焦らずに、まずはしっかりと5バックの陣形を作る。
次にボールを奪ったらまずは最終ラインを押し上げながらポゼッションし、ボール回しを安定させる。その後でウイングバックが高い位置を取り、相手のサイド選手を守備に回す。これによりまず奪われても敵の攻撃開始位置を下げることができる
さらに中盤の
高萩、
森崎浩、
森崎和、
青山の4人がボールを持ちうまく引き付けることで両サイドがにスペースが出来る。そこでサイドにマークヘ行くと前線の真ん中が空き佐藤が走りこみチャンスを作る。仮にエースの
佐藤がマークされた場合でも中盤の4人の誰かがフリーで飛び出すことができる。このようにしてサンフレッチェは勝ちを積み上げてきた。
この試合では序盤こそセレッソはアーリークロスでサンフレッチェの守備が整う前に攻撃をしていこうという意思が見られたが、徐々にサンフレッチェがボールを支配しだした結果、セレッソは引いてしまいボールを持てなくなった。
さらに今日は左ウイングバックの
清水に加えて出場停止の
ミキッチに替わり出場した
石川が積極的に上がり攻撃に絡む。この形が作れたときのサンフレッチェは止めようがなく、完全にゲームの主導権を握る。そして前半だけで3ゴール、さらに一発レッドでセレッソの
山口が退場したことでさらに勝利は盤石のものとなった。
後半早々にも追加点を決め、今季を象徴するようなサッカーで勝利しJ1初優勝を飾った。やはり最近の試合で見られなかったサイド攻撃が活発になるとこのチームは活性化してくる。今回の優勝は近年一貫して続けてきた3バックサッカーの集大成といえる見事な優勝だった。
■ 関連試合
2012/11/17 J1 32節 浦和レッズ v サンフレッチェ広島
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