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フットボール戦略論

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2013/08/18 LaLIGA 1節 バルセロナ v レバンテ



  バルセロナ
7 - 0
  レバンテ

03   Aサンチェス
12   メッシ
24   Dアウベス
26   ペドロ
41   メッシ(PK左)
45   シャビ
73   ペドロ


 マルティーノ監督
ーボールロスト後のプレスについて
「そのようなプレッシングは、我々コーチ陣が入団してから最も執着してきたことだ。このチームにとって、何か新しいことを実践しているわけではない。目新しいことがあるとすれば、それはプレッシングを仕掛ける回数、持続時間となるだろう」

「我々は、何も新しいことはしていない。実践しているのは、このチーム内に保管されていたもの、アーカイブにあったものなんだ。私の宿題は、このチームが実践しなくなったことを取り戻すことだ。何をするのをやめたのか、知っているのは選手たちにほかならない」 Goal.com


  バルセロナ



昨シーズンから変わらないメンバーで臨んだバルセロナは開始から果敢に仕掛け、前半だけで6ゴールを奪い圧倒。ネイマールも64分からリーグ戦デビューを果たし、終わってみれば計7ゴール、ボール支配率も76%と上々の開幕スタートを切った。


マルティーノ監督のリーグ初戦で感じさせられたことはやはり攻→守の切り替えの部分だろう。明らかに昨シーズンよりもボールを奪われた後のプレッシングは激しくなっており、それがレバンテを慌てさせ開始早々からの得点量産に繋がったと言える。


これについては監督のコメントを見ても明らか。その他にもコーナキックでゾーンディフェンス採用するなど、早くも具体的な戦術を見せた新生バルセロナ。この調子で順調に進むことを期待したい。


バルセロナの得点パターン

1 ペドロ→シャビ→セスク→Aサンチェス
2 ブスケッツ→セスク→メッシ→ペドロ→メッシ
3 メッシ→Dアウベス→メッシ→セスク→Dアウベス
4 メッシ→ペドロ
5 メッシ(PK)
6 シャビ→Dアウベス→シャビ→セスク→シャビ
7 セスク→Aサンチェス


これを見るとセスクが4アシストと多くのゴールを演出していることが分かる。今季は完全にフィットできそうだ。


■ バルセロナ4点目のシーン「メッシの前線からのプレッシング」




レバンテのDナバーロのビルドアップを狙っていたメッシが、素早く体を入れてボールを奪い、そのままゴール前に運びゴールへ結びつけた。一枚目の時点でキーパーのナバスにもペドロがチェックに行っているためバックパスすらも出せなかった。


■ バルセロナの6点目「相手の間を抜くパス回しと次のパスへの動き出し」



①右サイドのAサンチェスから中央のシャビへDFの間を抜けてまずパスが通る。




②ボールを受けたシャビは、DFが後方から寄せて来たところで外のDアウベスに一旦パスを預ける。



③そうしておいてバックステップでよりゴール前に近い場所に陣取ると、再度Dアウベスからパスを受け取る。レバンテ守備陣からすると、その間にさらに中央に位置するセスクもパスを受け取れるDFの間に入った事によってパスコースの予測は難しくなった。




④エリア内前でボールを受けたシャビはここでもDFを引き寄せつつ、先ほど動き直したフリーのセスクへパスを送る。



⑤そこで慌ててセスクに寄せるレバンテ守備陣。しかしそれと同時にシャビへのマークは手薄になり、セスクはライン裏へ浮き球のパスを出す。



⑥こうしてシャビはフリーでゴールを決めた。レバンテ守備網の間をかい潜る、この一連パスの受け手と出し手の連動はバルセロナらしい見事な連携プレーだった。


  レバンテ



レバンテは前半からバルセロナの攻撃に圧倒されると、後半からセルヒオに替えパジャルドシモンに替えてエル・アドゥアとボランチの2枚を替えて修正を図る。その成果もあって(あるいはバルセロナが安定した試合運びをした事もあって)か後半は1失点で済んだが、結局得点は奪えず大敗を喫した。



■過去の分析試合
バルセロナ
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