Rマドリー
2 - 0
ドルトムント
1Legは1-4
トータル3-4でドルトムントが決勝進出
83
ベンゼマ
88
Sラモス
モウリーニョ監督
「我々は何もかも危険にさらして攻めに出た。今日のチームは気骨と意欲にあふれ、逆転まであと少しのところまでいった。第1戦のことは忘れない。本当に出来が悪かった。敗退したのはそのせいで、今夜の試合のせいではない。」
「マドリーには、CL準々決勝でプレーした経験がない選手が多くいた。だが現在は、3シーズン連続で準決勝まで進出している。我々は決勝までほんの少し、本当にあと少しのところまで近づいたんだ。少し先の未来に、再び決勝に近づけることを願っている」
Goal.com
クロップ監督
「ドルトムントは何もかも備えたクラブであるようだ。だから常に戦いをエキサイティングにしてしまう。いろんな意味でね。」
「我々のようなチームが決勝にたどり着くためには、ある程度の運が必要だとわかっていた。マラガ戦もそうだったし、今日もそうだ。チャンスを一つでも生かしていれば、運も必要なかったけどね。」
UEFA.com
■ Rマドリーは終盤に2得点は奪ったものの、ファーストレグの点差が影響しもう1点が奪えず惜しくも準決勝敗退となったが、なぜもっと早い時間に得点を奪えなかったのだろうか。
シュート数 Rマドリー27(枠内7)、ドルトムント9(3)と圧倒しながらも・・・
Rマドリーは開始から前回で攻撃に行き、ドルトムントの左サイドのフンメルスとシュメルツァーの間に入り込むことでチャンスを掴むことが出来ていた。
まず4分にモドリッチがゴール前でシュメルツァーへチェックへ行きボールを奪うと、エジルがそのボールを受けワンタッチでドルトムントのライン裏にパスを出す。これに素早く反応したイグイアンがフリーで抜け出しシュートを打つもヴァイデンフェラーに弾かれてしまう。
さらに15分にもセンターサークル付近から縦パスを通すと、引いて受けたイグアインがクサビとなりワンタッチで裏へ走り抜けるエジルへパスを通す。こうしてフリーで抜けだしたエジルはヴァイデンフェラーと一対一の状況でシュートを打つがこれも枠を外れてしまう。
■
15分のRマドリーの崩し
①自陣でボールを受けたモドリッチに対し、前線のイグアインが引いて受けに来る。この時右サイドのディ・マリアが開いて受けようとしたためシュメルツァーが対応へ行く。
②ここでモドリッチはクサビのパスを入れ、それと同時にエジルが空いたスペースへ動き出す。
③そのボールに対しイグアインはワンタッチで前へ走りこむ。
④こうしてモドリッチ、イグアイン、エジルで三角形を上手く作り、フリーでゴール前に抜け出すことに成功。
⑤しかしシュートは大きく逸れチャンスをフイにしてしまった。
こうしてイグアイン、エジルが絶好のチャンスを迎えるも2度とも外してしまい、流れの良い時間帯にゴールをを逃したことで、焦りが出てしまいオフサイド、そして枠外シュートを繰り返し悪循環を作ってしまった。
こうして前半を無得点で終え、追い込まれたRマドリーは後半途中にコエントランに替えカカ、イグアインに替えベンゼマを投入し3-2-3-2のような攻撃的システムに変更。
こうしてリスク追って攻めながらも得点を奪わせず、終盤に2ゴールを奪うことはできたのは自力がある証拠だろう。それだけに前半の得点チャンスでゴールを奪えなかったのは悔やまれる結果だった。Sラモスはファーストレグでの大量失点を悔やんでいたが、やはりドルトムントとのモチベーションの違いがこの結果を生んでしまったのだろう。
ドルトムントの試合運び
ドルトムントはファーストレグほどプレスを強くかけず、カウンター狙いに徹した。15分にはゲッツェが負傷するというアクシデントがありながらも、Rマドリーのプレスを上手くパス回しでいなし時間を進ませ徐々に試合を落ち着かせることに成功する。
そうして試合が落ち着き始めると、ラインを高く保ちオフサイドへ誘導しマイボールにしてペースを掴む。こうしてチャンスを作ることに成功するも得点を奪うまでには至らなかった。この辺りはゲッツェに替わって入ったグロスクロイツにパスセンスがあれば点が奪えていたかも、、、というチャンスはあった。
後半も前掛かりになったRマドリーに対してカウンターでチャンスを作る。しかしレバンドフスキが再三のシュートチャンスを決めきれず、またDロペスのビッグセーブもありいい時間帯が来たのにも関わらず得点が奪えなかった。
これが積み重なり終盤のRマドリーペースに飲み込まれてしまい、あやうく逆転されるところまで追い詰められてしまった。ドルトムントは若いチームなのでこういった試合になってしまうことは今後の反省材料にはなるが、チャンピオンズリーグの怖さを味わいながらも決勝へ勝ち進めたというのは今後大きな経験となるだろう。
【フットボール戦略論】
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