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フットボール戦略論

欧州サッカーを中心に戦術・得点シーンを画像で解説


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2013/09/01 EPL 3節 アーセナル v トッテナム




  アーセナル
1 - 0
  トッテナム

23   ジルー


  ベンゲル監督
「今日の彼らの態度を絶対的に楽しんだ。とても激しいゲームだったね。特に後半は我々のレベルを落とすことになった。しかし、全体的に見て、相手のGKがむこうのベストプレーヤーだっただろう。それほどのチャンスをつくった。普段のダービーよりゴールが少なかったが、それでも非常に面白いダービーだったね」

「体調が良くなかったんだ。試合前の時点で、2選手が体調不良だった。もう1人は、サニャだ。サニャはプレーさせないことにした。ウィルシャーはまだマシだったのだが、どちらも良い状態ではなかった」 Goal.com



  ビラス・ボアス監督
「前半、相手に良いチャンスがあったが、我々にもあったと思う。どちらもチャンスをつくっていた。しかし、後半は大きく変わったと思う。アーセナルは4人のサイドバックで試合を終えた。それは、我々が支配していたということだろう。追いつくためにトライし続けた」Goal.com



  アーセナル


アルテタ、チェンバレン、ポドルスキを負傷で欠き、前半にフラミニが交代するという事態が起きながらも、23分のジルーの1点を守り切り勝利した。

この試合でのアーセナルは守備の時間も多かったものの、トッテナムのビルドアップに対してプレッシングをしっかりかけ、インターセプトを積極的に行った。特に後半は守備を重視しつつ、カウンターを有効に使い攻め込んだが、ロリスのファインセーブもあり追加点は奪えず。結果的にポゼッション率は43:55だったが、こうして得意のポゼッションサッカーに持ち込めずとも勝利できたことは大きな収穫だった。

□ 決勝点のシーン「ウォルコットのプルアウェイの動きと、ジルーのワンタッチシュート」




①中盤で攻撃を展開するアーセナル。まずこの時点でトッテナムの中盤3人のラムジーロシツキーへのチェックが甘い。



②そのため、ロシツキーはフリーでファイナルサードへ侵入。その間ウォルコットはボールから離れ一旦中央に流れてから再びサイドへ走りこむ。



ロシツキーはさらに敵を引き寄せつつ、ウォルコットが完全に最終ラインを抜け出した瞬間にパスを出す。



④こうしてウォルコットはエリア内へ侵入。中央へクロスを上げ、そこへジルーが走りこむ。




⑤そのボールにジルーはうまくアウトサイドで合わせ、ドーソンのタックル、さらにロリスの反応も遅らせ、この得点が決勝点となりアーセナルが勝利した。



  トッテナム


トッテナムはパウリーニョをトップ下に配置し、タウンゼントシャドリデンベレといった選手も合わせて、前への推進力のある選手を揃えた。しかし、中盤から縦パスこそ入るも、そこからの崩しが淡白でワンパターンな前への個人での打開ばかりとなった。


後半途中からセンターハーフのデンベレに替えてデフォーを投入し、2トップの4-4-2へと移行。さらにキャプーに替えてサンドロタウンゼントに替えてラメラを投入するも、攻めのパターンは変わらず、ソルダードデフォーの裏への抜け出しが生きるまでにはならなかった。


新加入のシャドリラメラも、既存戦力と同じくドリブルでの仕掛けが得意なタイプであり、中盤でゲームメイクが出来る選手がいない現状。これではどれだけ能力のある選手を抱えてもチームとしては強くならない。唯一の希望は移籍期限間際に獲得したエリクセンだろうか。いかに早くチームにフィットできるかがチームのカギを握っているかもしれない。




■過去の分析試合
アーセナル

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