チェルシー 3rd
2 - 1
エバートン 6位
07
マタ
15
ネイスミス
76
トーレス
ベニテス監督
「誇りに思うか? 達成しただけでなく、チームとして達成したんだ。今は若い選手たちがいる移行期であり、多くの状況がある。だから、スタッフは本当に良い仕事をしたと感じているよ。我々はケガが多すぎることもなく、多くの問題を抱えることもなかった。そして、我々は望んでいた終わり方をした。だから、全員にとってとても良いことだ」
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■ プレミアリーグは最終節を迎え、前半は互いに縦への展開早いアグレッシブな攻め合い、後半はロングボールでのカウンターの応酬となった両者の試合は、後半にトーレスがリーグ戦で1180分ぶりのゴールを決め、チェルシーが競り勝ちチャンピオンズリーグストレートインが決定した。
先週ベンフィカとのヨーロッパリーグを制したチェルシーは、セントラルに18歳のアケを先発させ、トーレスを右サイドハーフに置くという布陣で挑んだ。対するエバートンはフェライニをセントラルに置き、ピーナールをトップ下、ネイスミスを右サイドで先発させた。
そして、結果的にはこの采配が勝負を決める要因となる。展開こそ差はないように見えたが、エバートンの攻守の切替時のリスク対策が出来ていなかった結果、カウンターの得意なチェルシーに得点を許すことになってしまった。
具体的に言えば、1失点目は相手ゴール前からのロングカウンター時にフェライニがマタのマークを離してしまい、2失点目はセンターサークル付近でボールを持ったピーナールがボールを奪われカウンターでゴールを許してしまった。投資予算の差こそあれど、こうして守備を整える時間はありながらも失点を食らって負けてしまったことが、この最終順位の差に表れしまったのだろう。
■ チェルシーの先制点のロングカウンター
①自陣ゴール前で
ケーヒルが
アニチェベを潰す。
②ここでルーズボールを
アケが拾いすぐさま前へ送り、
③
マタがそのボールを受けドリブルで持ち上がり、一気にカウンターへ。
④ボールをセンターサークルまで持ち運ぶと、前線の
デンバ・バがサイドへ流れる。この空いたスペースを上手く使いマタが持ち込もうとするが、
⑤
フェライニが縦に入り侵入を防ぐ。しかしここで後ろから走りこんできた
オスカールがフォローし、流れを切らさない。
⑥こうして相手陣内へボールを進め、
オスカールが中にDFを引きつけることで、サイドへ流れていたデンバ・バが生きてくる。更に後方から
マタが前線へ走り込んできている点にも注目してもらいたい。
⑦オスカールからパスを受けた
デンバ・バはここでシュートを選択。これはハワードが防ぐことになったのだが、この隙に
マタがシュートブロックに行った
ジャギエルカと中央にいる
ディスタンの間にフリーで入り込む。
⑧これによって弾いたボールに対して真っ先にボールへ反応したマタが詰めて序盤に先制点を奪った。ここで、今季前線で起用されていたフェライニの対応の甘さに出てしまったのは残念だった。
■ チェルシーの決勝点のシーン「Dルイスのフィジカルを生かした早い寄せと、サイドのスペースを有効に突いたカウンター」
①サイドでボールを拾った
ベインズが
ピーナールへパスを出し自らもオーバーラップ。受けた
ピーナールは中央へドリブルで持ち込もうとするが、そこにはイバノビッチとDルイスが立ちはだかる。②この選択により
Dルイスに早い寄せでボールを奪われると、
③右サイドでは
ベインズが上がった事で空いたスペースを使い、
オスカールがフリーで走り込む。この
ピーナールの選択によって、最終的に
オスカールにフリーでクロスを上げられ、
トーレスのゴールが生まれることとなった。
ここで
ピーナールが中央へ流れず、
ベインズに出していれば失点は生まれなかったかもしれない。(もちろん、たらればの話でありあそこで抜けばチャンスは広がったのは間違いないが・・・)
【フットボール戦略論】
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