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フットボール戦略論

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2012/11/11 EPL 11節 アストン・ビラ v マンチェスターU



 
 アストン・ビラ
2-3
  マンチェスターU

45   ヴァイマン
50   ヴァイマン
58   エルナンデス
63   エルナンデス
88   エルナンデス

■ 途中出場のエルナンデスのハットトリックで、劇的な逆転劇を演じたマンチェスターU。下位チーム相手に苦戦を強いられた試合だったが、何故勝てたのか検証していきたい。  

この試合、明らかに落ち着いた試合運びでゲームを始めたマンチェスターU。それに対し、劣勢な試合運びになることは予想済みで、サイドのヴァイマンとアグボンラホール中心のスピード重視のカウンターサッカーを仕掛けてきたアストン・ビラ。  

そんな展開の中、ロスタイムにゴールを奪われ計算の狂ったマンチェスターUはさらに後半開始10分ほどで追加点を許してしまう。この2失点ともラファエルの上がった裏の守備の軽さを突いたアグボンラホールが右サイドを突破し、パスをヴァイマンが合わせるという得点だった。  

このあたりからマンチェスターUは明らかにギアチェンジをして、前の圧力を強める。特にサイドの主導権がバレンシアとラファエルへ渡ったことは大きい。  これによってアストン・ビラのアグボンラホールは守勢に回ることとなり得点時のような仕掛けができなくなった。この主導権争いに勝ったことでアストン・ビラの攻守の切り替えが不安定となり、逆転勝利に繋がった。  

しかし、それ以上にエルナンデスの決定力と抜け出しがこの勝ちを呼んだ。実際そのまま負けていてもおかしくない状況だった。ビッグクラブの強みはこの個人能力で打開し試合を決められるところにある。  

チャンピオンズリーグと並行する日程のなかで流れに乗れないゲーム運びながらこういった勝ちができるのは大きい。特に交代で入った選手が活躍するのはチームにとっていい刺激になる。優勝するチームにこういったゲームをする傾向があるのはこれまでの歴史でも明らかだ。

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