大分トリニータ
1-0
ジェフ千葉
85
林
田坂監督
「特に最近では、サッカーはポゼッション率が高いチームが勝つという流れもあるけど、J2の場合は少し違う。圧倒的に強いチームがいない。運動量だったり、気持ちだったりが勝負を左右することがある」
木山監督
「(守備固めをしなかったが?)もう少し、例えば残り5分を切るとかまでいけば守りを固める采配も考えていたが、残り10分といった時間では守りきる考えはなかった。1点取れば自分たちの勝利だと考えていた」
■ 引き分けでも昇格の決まるジェフだったが、試合はジェフ主導の戦いとなった。特にサイドの位置取りが高く、攻から守への切り替えも早い。 それでも崩れなかったのは大分がリトリートして守りから試合に入ったことと、ジェフがクロスからのサイド攻撃以外にアイディアがなく、守り固めた大分ゴール前を崩すまでには至らなかったことが原因だ。
後半から縦パスと早い攻めを意識すると語ったジェフの
木山監督に対して、まず走り勝つ、そしてサイドから攻めると語ったトリニータの
田坂監督。しかし、後半も互いに守備に人数を多く割くためチャンスシーンは生み出せなかった。それでもトリニータが勝つことが出来たのは、FWの
林と
高松を入れて得点を狙いに行った結果だ。勝たなければ昇格がないというリスクを負った覚悟の攻めを見せたからに違いない。
この昇格プレーオフではJ2の6位トリニータが3位京都サンガに勝ち、5位ジェフが4位横浜FCに勝つ結果となった。初めての昇格プレーオフは引き分けでも勝てるという意識がどこかで隙となってしまっていた可能性は否定できない。