レバンテ
1-2
Rマドリー
21
ロナウド
62
アンヘル
84
モラタ
モウリーニョ監督
「今日のピッチはボールに触れるプレーに向いておらず、ダイレクトに攻撃を展開する必要があった」
「このような試合では、先にゴールを記録した方が勝つ。だがこの一戦では、最終的に2ゴールを決める必要があった。レバンテは失点後に良いリアクションを見せ、一時同点に追いついたんだ。クリスティアーノを失ったために困難な展開となったが、カジェホンとディ・マリアがファンタスティックな仕事を成し遂げていた。そしてモラタがファーストタッチでゴールを決め、勝ち点3をもたらした。私が勝利を得たことがなかったスタジアムで、価値ある勝ち点3を手にできた」
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■ 大雨が降った後のかなりぬかるんだピッチで行われたこの試合は、後半80分過ぎにゴールを奪ったRマドリーが辛くも勝利を収めた試合となった。
この試合を紐解けば、モウリーニョの采配が良くも悪くもゲーム展開を左右したと言える内容で決して褒められる試合ではなかった。
Rマドリーはイグアインとベンゼマを負傷で欠き、ロナウドをトップに起用せざるを得ない状況であったが、この試合からコエントランが復帰しついに最終ラインが適正ポジションに落ち着く。
このシステムでどう攻撃を組み立てるのか見ていたのだが、前半は劣悪なピッチのコンディションにも関わらずポゼッション率を高く保ち、レバンテに責める隙を与えない。
中でも
カジェホンが巧みにボールをキープし上手くファールを誘うことに成功する。その中で奪ったFKから前半の
ロナウドのゴールが生まれ幸先良く先制。そんな流れの中でサイドバックも前線まで飛び出すことはなく、冷静に対処しているように見受けられた。
後半は先制したことに加え、
ロナウドがまぶたを負傷したこともあり
アルビオルを入れる。ここでシステムは通常の4-2-3-1から4-3-1-2となり守りに重きをおいた布陣に切り替える。これは
モウリーニョがレバンテの攻撃が機能していないと見て通常よりカウンター重視の戦術を採ったものだと思われる。
しかしその布陣を見てレバンテの
マルティネスは
エルザールに替えて
アンヘルを投入し点を狙いに行く意思を見せる。その結果バランスのバランス崩したRマドリー守備陣は隙を突かれて
アンヘルにまんまとゴールを奪われてしまった。
この結果を受け
アルベロアに替え
カカ、さらに
エジルに替えて
モラタを入れ何が何でも点を取りに行く姿勢を見せる。途中
カジェホンが倒され獲得したPKを
アロンソが外し流れが変わるかと思われたが、その
アロンソのFKを
モラタがヘディングで合わせなんとか勝ち越すことに成功した。
レバンテもこの猛攻を前にロングボール一発のチャンス狙いでゲームを締めにかかったのだが残念ながら追加点を許してしまった。このあたりはRマドリーの個人能力の前に負けてしまった形だった。
Rマドリーの後半開始時のシステムはアクシデントの結果とはいえ、優勝争いしていく上では評価できる戦術でなかったのは確か。ここにきてトップチームの人数を絞ったツケが出ている印象が強く、これからも怪我人が出ない保証はないため苦しい戦いは続きそうである。
その中でも好材料はこの試合で勝ち点3を手にする貴重なゴールを奪った
モラタ。
モウリーニョが
ベンゼマ、
イグアインという二人のストライカーとともにどう起用していくかが今後の見所だ。
【フットボール戦略論】
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