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フットボール戦略論

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2013/04/28 SERIE-A 34節 トリノ v ユベントス



  トリノ
0 - 2
  ユベントス

86   ヴィダル
92   マルキージオ


  コンテ監督
「我々は勝利を望んでいた。堂々と戦ったトリノをたたえたい。ドローで満足できたのかもしれないが、我々は勝利を目指した。これであと1ポイントだ。残り3試合で優勝を祝うことができたら、素晴らしいだろうね」
ーポグバについて
「加入して以降、彼は非常に目覚ましい成長を遂げている。ベンチに残すのはもったいないんだ。もちろん、2トップを捨てるわけじゃない。だが、このシステムだと、攻守両面で解決策となるんだ」
Goal.com

■ 雨の中でのトリノダービーはユベントスが一方的に攻め続けた結果、後半終了間際に2得点を奪い優勝へまた一歩前進した。


トリノの堅守を前に


ユベントスはポグバのゲームメイクを中心に攻め続け、ゴール前までは持っていけるが、Kアサモアリヒトシュタイナーの両ウイングバックに預けてからの攻撃がクロスばかりで、単調な攻めが続いた結果得点には至らない。特にKアサモアのクロス精度が低く、トップに入ったヴチニッチとトップ下のマルキージオも中で合わせるのが得意なプレーヤーでないためなかなかシュートは打てず、システムは噛み合っていなかった。


対するトリノは190cmのグリクと189cmのオグボンナの両センターバックがユベントスのクロスやシュートをゴール前で弾き続け、堅い守備から前線のキャプテンであるビアンキにボールを当てるサッカーを徹底。こうして後半も無得点の状況が続き、スコアレスドローの可能性の見えて始めていた。


ヴィダルの一発


それでもユベントスには違いを作り出せる選手がいた。マルキージオが右サイドから中へパスを送ると、中央へ位置していたヴィダルが胸トラップで落とし、エリア外からの見事なミドルシュートを放ちついに均衡を破ることに成功。

■ ヴィダルのミドルシュート







こうして失点を許したトリノはその後にグリクが退場したこともあり制空権を失ってしまう。そのような状況で、アディショナルタイムにユベントスが左サイドでフリーキックを得ると、キッカーのピルロが放ったボールをファーサイドでポグバが落とし、中へいたマルキージオがフリーでゴールを決め追加点を入れ試合を決めた。


点が入らず本来なら焦ってしまう時間帯でも、こうして冷静にシュートを打てるヴィダルは流石としか言いようが無い。チャンピオンズリーグでバイエルンに敗れた後、システムを試行錯誤する中での3試合連続ゴールの活躍でまさにチームの救世主となる活躍を見せた。

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