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フットボール戦略論

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2013/04/27 LIGA-E 33節 Aマドリー v Rマドリー



  Aマドリー
1 - 2
  Rマドリー

04   ファルカオ
13   OG
63   ディ・マリア


  シメオネ監督
「メリットを生み出すことは重要だが、スコアに数えられるのはゴールだけ、ということだ。勝利を収めるのはより多くのゴールを決めたチームだけであり、それがサッカーの美しさなんだよ。今日のライバルは決定力を持ち、試合を物にすることに成功した。それは彼らが生み出した功績だ」
「我々は勝ち星を得るチャンスを逃した。だが、少し先にもう一度戦う機会があり、来季も2度、その次も2度、ダービーは行われる。チャンスは常に存在し続ける。願わくば、コパという最も重要な試合で勝利を収めたい」
Goal.com

  カランカ監督
「このような形で勝利を収めることは大きな刺激となる。我々は謙虚な姿勢でもって、チームとしてのプレーを見せた。ドルトムント戦の我々に欠けていた、インテンシティーあふれる内容となったね。選手たちはスペクタクルな試合を演じたよ」
「2位の座を確保した? 我々は最終節まで戦い抜かなければならない。とにかく、今日はこの勝利に浸らなくてはね。ドルトムントとのセカンドレグについては、明日から考えを巡らすことになる」
Goal.com

■ 前半早々にファルカオがFKの流れの中からゴールを決め、理想的な展開を取りながらも逆転され、前回対戦に続き今季もRマドリーに対して勝利する事ができなかったAマドリー。なぜいい試合をしながらも敗れてしまったのだろうか。


主導権はAマドリーにあった


Aマドリーは前半から相手に中盤で自由を与えずしっかりとプレスをかけボールを奪い、攻撃面でもRマドリーの中盤での激しいプレッシャーをそれをかいくぐるために、下がってタメを作り対応する。その間にDコスタや二列目の選手が飛び出し、さらにファンフランFルイスの両サイドバックも積極的にオーバーラップを仕掛け、そこへボランチのガビMスアレスがロングパスを入れRマドリーの守備陣をかき回す。


こうしてペペケディラに前半だけでイエローカードを出させることにも成功し、主導権を握る事はできていた。


奮闘したRマドリーの守備陣


Rマドリーはチャンピオンズリーグセカンドレグを控えて主力を温存。それでも今日はRマドリーの守備陣が奮闘。ペペケディラが中盤サイドまで積極的にケアし、ナチョエッシェンの守備の負担を軽減。さらに日頃なかなか出番のないカルバーリョアルビオルの両センターバックもカバーリングやインターセプトで上手くAマドリーの前線へのパスをシャットアウト。


こうしてしっかり守ったRマドリーはレギュラーメンバーのベンゼマディ・マリアら個の力でチャンス作り得点を演出。前半はディ・マリアのFKからファンフランのオウンゴールを誘い、後半もMスアレスのヘッドでのクリアをベンゼマがフリー拾い前へパスを出すとディ・マリアがダイアゴナルに走りしっかりと少ないチャンスをしっかりとものにした。


■ ベンゼマのタイミングを測ったパスとディ・マリアのダイアゴナルラン


①クリアボールを拾ったベンゼマが中盤でキープ。この時ディ・マリアは縦に抜けようとし、Fルイスもそこを切りに行くが



②ここで方向を変え斜め走り出し、



③ゴディンの背後を取ると、ここでベンゼマが前のスペースにパスを送る。



④こうしてエリア内で前を向いてボールを受けることに成功し、



⑤体を反転して逆サイドにシュートを狙い打ちゴールを決めた。

このプレーはディ・マリアのマークを外す動きの巧さはもちろん、左利きの選手が右サイドから飛び出すお手本のようなシュートだった。



Aマドリーからすれば裏へのスピードが活かせるロングカウンターをもっと活用したかったところだが、気持ちが前へ前へ行ってしまい、攻め一辺倒でリズムは作れていなかったところはあった。こういった気持ちの入りすぎもダービーに勝てていないという事にも繋がっている気がする。

【フットボール戦略論】





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