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フットボール戦略論

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2013/04/07 EPL 32節 トッテナム v エバートン




  トッテナム
2 - 2
  エバートン

01   アデバヨール
15   ジャギエルカ
53  ミララス
87   シグルドソン


  ビラス・ボアス監督
「良い試合だったと思う。どちらもチャンスがあった。我々は勝ちたかったから、結果を喜ぶことはできない。後半はとても良いスタートを切ることができたが、エヴァートンもよく戦っていたよ」
Goal.com


■ エバートンはフェライニピーナールがトッテナムはベイルレノンデフォーと攻撃のキープレーヤーを欠く中での試合となったが両チーム点を取り合う試合展開となった。


全体の試合展開を見ると前半15分までに1点ずつ取り合った後はトッテナムがポゼッションで攻め続け、エバートンが引いて守ってカウンターからチャンス作る状態が続いた。


トッテナムはデンベレが縦横無尽に動き攻撃を作り出していたが、アデバヨールが下がってきてポスト役となりタメを作り、そこから先に飛び出していける選手に不足していた。これをデンプシーあたりが出来ればもう少し早く追いつき勝利していた可能性もあっただろう。


対するエバートンの逆転ゴールとなった2点目は守ってカウンターという戦術がハマった得点だった。特にミララスアニチェベにパスを預けてからの飛び出しと切れ込んで2人交わしてのシュートと完璧な得点だった。


その後は徹底して守り通すも、フェルトンゲンとウォーカーの両サイドバックも積極的に攻め上がって来るトッテナムの猛攻撃の前に守り通すことはできなかった。この辺りがこの2チームの差なのだろうか。戦力差を考えれば仕方ないのかもしれないが、エバートンは立ち上がりの失点は無くせばもう少し安定した立ち回りができるのではないだろうか。


■ 53分のエバートンの速攻ーミララスvsコーカー


①まず自陣でクリアボールを受けたミララスが前線にボールを放り込む。



②ここでボールを受けたアニチェベがワンタッチでサイドへパスを振る。そしてイェラビッチがDFを引きつけ中央へ流れる。



③こうして出来たスペースを利用しミララスが再びボールを受けドリブルショーが始まった。


その一連の流れがこちら


①まずパーカーを走力であっさりと交わし、ここからコーカーとの一対一
が始まる。



②まずミララスがステップを替えてインに切れ込む体勢を取り、



③ここでコーカーも体の向きを変え対応しようとするが、



④対応が遅れ反転時に背を向ける形での対応となってしまった。



⑤その結果コーカーミララスの切り返しを見ることが出来ず、



⑥さらにここでも正面を向いての対応ができなかったため、



⑦体を寄せきれずシュート出来る空間を作られてしまい、



⑧逆サイドへゴールを決められてしまった。

こうしてコーカーに後手を踏ませたミララスのドリブルは本当に素晴らしかった。これだけ完璧なステップを踏まれてはDFもどうしようもない。

【フットボール戦略論】


■ 関連試合
2013/04/16 EPL 29節 アーセナル戦
2013/05/05 EPL 36節 リバプール戦
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