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2013/11/02 EPL 10節 アーセナル v リバプール



  アーセナル 1st
2 - 0
  リバプール 3rd

19   カソルラ
59   ラムジー


  ベンゲル監督
「好チームを相手に納得の勝利を収めた。それは我々が求めていたものだ。もちろん、全員が今日のリアクションを待っていた。とてもポジティブな方法でやれたね」

「良いゴールが決まり、その後にも大きなチャンスが何度もあった。そして、(MFアーロン・)ラムジーが驚くべきゴールを挙げたよ。ただ、その前後にもチャンスはあったね」Goal.com


  ロジャース監督
「ベストチームが勝ったと思う。2失点については、どちらももっとうまく対処できたと思う。相手はフィニッシュまでうまくやった。我々はチャンスをつくったが、ボールをネットにおさめることはできなかったね」

「10試合を終えて、良い分析ができる。今の位置を考えたらね。選手たちは序盤戦で素晴らしい活躍をした。トップ4を争うチャンスがあるということを十分に示していると思う。それが我々のやろうとしていることだ」 Goal.com


  アーセナル


上位の直接対決となったこの試合はアーセナルが3バックのリバプールを翻弄し、結果以上に内容で完勝した試合となった。前半からボールポゼッションを握り、守備ではボールロスト後は素早く数人で囲い込むことを徹底 。攻撃ではカソルラエジルロシツキーの2列目の選手が自由にポジションを変えて、リバプール守備陣のマークを外す。さらにアルテタラムジーと3列目の選手までもが流動的に前に顔出し、攻撃の形を作り主導権を握り続けた。



□先制点のシーン「相手のポジショニングをずらすパスワークでの打開」

相手の守備陣系が整っているにどうこじ開けるのか。この得点シーンではその一つの答えを見せてくれたアーセナル。このシーンではまず左サイドからボールを進めたが、前へのパスコースがなく、バックパスをしながら一旦ゴールキーパーまでボールを戻した。そこからどう崩したのか展開を見ていく。


まずスタリッジスアレスの2トップが前線を押し上げる中で、シュチェスニーからボールを受けたサーニャラムジーへボールを戻す。そのラムジーヘンダーソンを引き寄せたところで中のアルテタへパスを出す。



②パスを受けたアルテタの前方にはヘンダーソンが前に出たことで、広大なスペースが開いている。Aシソコはそこを消しに行きたいが、サーニャのも攻め上がってくるため行けず。



③こうして、アルテタはそのスペースを使いフリーで前進。一方の逆サイドでは、ジェラードフラナガンが中央に流れているカソルラをフリーにしてしまっている。これが後々効いてくることになる。



④ドリブルで相手陣内まで侵入したアルテタ。これに対しセンターバックのサコーが前に出るが、サーニャAシソコを振りきって裏のスペースへ走り込み、そこへパスが通る。



⑤ここで、中央からフリーランしてきたカソルラサーニャからのマイナスのクロスを受ける。フラナガンジェラードは③のシーンからまったくマークに付かずにいたことが、ここで問題なってしまう。例えばアンカーのルーカスがここに付けばいいのではないか?と思うかもしれないが、すでに中央のエジルロシツキーに注意を払っている状態であり、カソルラまでマークすることはできない。


⑥最終的にカソルラのヘッドはゴールポストに当たるも、誰よりも早く再び反応したカソルラが押し込み先制点を奪った。




■アーセナルの2列目のポジショニング

先制後も、ロシツキーカソルラがサイドから中央へ入ってゲームを組み立てる。この動きに対してリバプールは対応ができなかった。こうして優位に試合を進めたアーセナルは、後半にもラムジーがシュートを決め2-0と勝利し3連勝。首位をがっちりキープした。




  リバプール


3バックで戦ったリバプールは守備では上記の通り、アーセナルの自由自在のパスワークに対応できず、攻撃でもスタリッジスアレスの2トップに委任した攻撃のみで無得点に終わってしまった。


ロジャース監督は1点リードされた後半、Aシソコに代えてコウチーニョを投入しフラナガンを右サイドバックに置いた4-4-2に変更し得点を狙う戦術変更を行った。。しかし、守備ではアーセナルの3列目からの上がりに対応できずに追加点を許してしまう。


その後もフラナガンに代えモーゼスを投入し、ヘンダーソンを右サイドバックに置いたた攻撃的な采配に打って出たリバプール。それでも得点は生まれず敗戦を喫してしまった。前線二枚の攻撃力は脅威ではあるものの、リバプールはアーセナルの穴であるセントラルミッドフィルダーの位置を突く攻撃がなく、採用したシステム面で裏目に出てしまった試合であるように思えた。



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アーセナル

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